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右という字と、左という字が、逆なのではありません
右という字と、左という字が、逆だ、と思わせる力が、言葉の力です。
個人にとって右は存在しますが、宇宙に右など存在することはありません。
右
左
存在を言葉で記述できるということは、存在が、言葉で記述できるような存在の
あり方をしているということです。
ですからもし、存在を記述できるような言語を手に入れたとき、その言語での
言葉は、自ら存在を記述し始めるはずです。
われわれの言語が存在を記述できないのは、存在が、われわれの言語で記述できる
ようなあり方をしていないということです。
ですから、しなければならない最初は、存在を記述できる言語を手に入れることです。
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