私とパソコンとの距離は、50cmでした。

ですから、私は、50cmほど手を伸ばせばパソコンに触れますし、現実に、また、触っています。

ですが、太陽系から記述すれば、手は30kmも動いていました。

ですが、だからといって、誰も、私とパソコンとの距離が、30kmもあるとは考えません。

地球からから記述しようと、太陽系から記述しようと、私とパソコンとの距離は50cmです。

その50cmの距離を移動するのに、1秒という時間を必要とし、その1秒という時間に、地球が30km動く

のであり、もし、私の手が瞬間移動をし、0秒で、パソコンに到達した場合、太陽系から記述しても、私の

手の動いた距離は50cmです。

太陽系という風景はすでに記述されていて、私とパソコンとの距離の50cmは、どこから記述しても50cm

であり地球と月との距離は、誰が記述しても38万kmだと考えられています。

ですが、宇宙は、そんな決定論的な風景で記述されているわけではありません。

そこにパソコンが存在しているかどうかは、基本的に、その場所に行って見なければ分からない構造をしてい

ます。情報が、光によってもたらされ、光は、空間を有限の速さで伝播するからです。

遠くに見える風景は、光に導かれるままに、そこに至る道を歩いてその場所に行き、始めて存在する風景です。

その場所に行くことにより、具現する風景としてです。

光の空間における軌跡が記述する物語としてです


 
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