太陽系を基準にすれば,A点とB点は右に移動します。
ノートに描かれる鉛筆の軌跡は、A点からB点に向かい、辺 c をもって終了します。
長さ c の直線としてです。
鉛筆が、B点に至る直前、長さ d の瞬間が存在します。
長さ d が、時間とともに伸びて、長さ c になります。
ですが、時間など存在しないのでした。
ですから、いま、三角形CABを、時間という概念を捨て、空間としてのみ考えてます。
三角形CABのどの辺の点も、いま眼前に存在している空間の点としてです。
そうすれば、瞬間前という辺 d は、瞬間前の辺ではなく、空間的に直前の辺 d として記述されます。
辺 d が、空間的に伸び、辺 c に変化します。
ですが、辺 d の空間の場所と、辺 c の空間の場所は異なります。
辺 d は空間の場所を変えながら、ですが、その情報を保存し、辺 c へと変化します。
辺 c は、瞬間的に空間のその場所に現れ、瞬間的に、A点B点を結びます。
遠隔作用として、その情報を保存しながら、ですが、あくまで、A点からB点へ辺 c として伸びるかのように
そうプログラムされているかのようにです。