日本は、地球に存在し、地球は、宇宙に存在しています。

その記述に、違和感はありません。

ですが、では、その宇宙はどこに存在しているのでしょうか？

場所を記述するときの困難は、場所が自分自身の存在する場所を記述できないこと

から生じます。自分自身を記述できないという言葉の持つ生い立ちによってです。

宇宙は、宇宙に存在しているのではありません。地球が地球に存在しても、ウソでは

ないのですがホントでもないように、宇宙が宇宙に存在しても、何を記述することも

ありません。

存在は、その存在している場所ごと存在でなければなりません。

存在が、違う場所の上に存在したとするなら、その違う場所の存在は、存在ではない

ことになってしまうからです。

存在とは、存在するすべてのことです。

その存在する場所も、存在でなければなりません。

無と有において、有は、その存在する場所ごと、有でなければなりません。

その有の上に、時間と空間と物質が存在し、宇宙が存在し、そしてなにより、

精神や心という存在を持つ人間が存在しています。